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量子科学技術研究開発機構の中野 敏彰上席研究員らは, 放射線治療の一種である重粒子線治療を受けた患者の体内で, 癌細胞が死滅せずに生き残り続ける仕組みの一端を解明したと言う.
重粒子線で損傷した DNA が特定の仕組みで修復されていた.
修復機能を抑える薬剤を併用すれば, 治療効果の向上が期待される.
ﾋﾄ由来の培養細胞に重粒子線を照射し, 原子間力顕微鏡 (AFM) で観察した処, DNA が複雑に絡まった場所に照射すると, 相同組み換え修復と言う DNA の傷を治す現象が活発に働いていたという.
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