充分とは言えない精神保健医療
2010-04-10


精神科医として著名な, 大野裕慶應義塾大学保健管理センター教授は「鬱病や不安障害, アルコール依存症, 統合失調症などの精神疾患の為に, 一生のうち一度は治療が必要になる人は, 5 人に 1 人になる. 医学的な治療を受けるほどではないにしても, 精神的苦痛の為に何らかの支援を必要とする人はもっと多い筈だ」 と言っている (「こころの健康学」より)。

精神障害者とは, 統合失調症 (精神分裂症), 精神作用物質による急性中毒, またはその依存症, 知的障害, 精神病質, その他の精神疾患を有する者を言う, と定義されている.

一寸データは古い (平成 17 年度) が, 何らかの精神障害を訴える外来受診者で最も多いのは, 気分 (感情) 障害 (躁鬱病を含む) で, 2 番目が, 神経症性障害, ストレス関連障害および身体表現性障害であり, 3 番目に多いのが統合失調症となっている.

一方, 精神障害者の入院受領者で最も多いのは, 統合失調症で, 2 番目が, 血管性および詳細不明の認知症, そして 3 番目は気分 (感情) 障害 (躁鬱病を含む) となっている.

上記の傾向は今も変りがないと考えて良く, 然も, 心身のストレスによる苦痛の為, 何らかの治療が必要とする者の絶対数は増加を続けているのである. 自殺者が年間 3 万人を超え続けている事からも容易に推定される.

或る意味, ストレス (刺激) は, より高い目標に向って人生を生き抜くために必要なものではある. 従って, 我々はこの様なストレスを溜め込む事無く,上手にコントロールする術を見に付ける様にしないといけない. 所謂, ストレスマネジメントである.

最近は, 鬱病などの治療で薬物療法と併用する 「認知行動療法」 が注目を浴びて来ている様である. これは精神科医や心療内科医, 臨床心理士らが患者と定期的に面談を行なう一種の精神療法である.

統合医療の視点からも, Shuffle Relaxation Massage, 按摩, 指圧, マッサージを初め, 鍼や灸も, 心身のストレスを解放するのに, お役に立てると思うので, 気分の塞ぎがちな人は, 一度気軽に相談してみて欲しいと思っている.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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