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2004 年 10 月に起きた新潟県中越地震をきっかけに, 避難所や車中泊で懸念される 「ｴｺﾉﾐｰｸﾗｽ症候群」 を調査して来た新潟大特任教授の榛沢 和彦医師が, 被災者の健康調査を長期的に続ける必要性を訴えている.
狭い場所での避難生活で脚に血栓が出来た場合, 10 年, 20 年後も注意が必要だと言い, 震災 20 年となる来年に向けて注意を呼び掛けている.
ｴｺﾉﾐｰｸﾗｽ症候群は, 人が多い避難所や, 車中で寝泊まりするなど狭いｽﾍﾟｰｽで長時間同じ姿勢でいると, 脚の静脈に血の塊 (血栓) が出来る.
血栓が肺に移動して血管を詰まらせる突然死のﾘｽｸもある.
榛沢医師は中越地震以降, 11 年の東日本大震災など多くの災害現場で, 避難者の血栓を調べて来た.
これまでの分析で, 血栓の治療後も, 血栓の残存や, 肺塞栓症, 脳梗塞, 心筋梗塞などの循環器疾患に繋がる可能性がある事が判明したと言う.
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