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今回は, 中川 恵一東京大学病院准教授が日経に連載している 「がん社会を診る」 からの引用です. 参考にして戴きたい. (以下引用)
小学 6 年から出来る癌予防がある事をご存じでしょうか.
癌は細胞の老化と言える病気で, 年齢と共に発症リスクが高くなるのが一般的ですが, 例外もあります.
その代表が子宮頚癌です. この癌は 「感染型」 の癌の代表で, 発症原因の略 100% が性交渉に伴うヒトパピローマウイルス (HPV) の感染です.
性交渉の若年化などにより, 子宮頚癌の若年化も進みました.
最も早期の 「上皮内癌」 を含めると, 発症のピークは 30 代前半です.
この年代は出産のピークでもありますから, 子宮頚癌問題は少子化対策としても重要です.
HPV はありふれたウイルスで, 成人女性の大半が感染経験を持ちます.
発癌に至るのは感染者のごく僅かに過ぎませんが, このウイルスの感染がなければ子宮頚癌を発症する可能性は殆どありません.
性交渉を開始する前に HPV に対するワクチンを接種する事で, 予防する事が可能です.
スウェーデンの調査では, 17 歳未満で接種した場合は子宮頚癌のリスクは約 1 割まで低下していました.
一方, 17 - 30 歳の接種では, リスクの低下は 5 割程度に止まりました.
英国の別の調査では, 12 - 13 歳で接種した場合, 子宮頚癌の発症リスクは, スウェーデンの結果と同様, 1 割近くまで減りました.
然し, 14 - 16 歳の接種では 6 割, 16 - 18 歳では 3 割と, 発癌の予防効果は, 年齢と共に減少してしまいました.
性交渉開始前の接種の大切さが分ります.
わが国でも, 2013 年の 4 月から, 小学校 6 年 - 高校 1 年の女子を対象に定期接種が始まっています.
現在, 男子は法定接種の対象外ですが, 女子と同様, 小学校 6 年から有料で接種が可能となっています.
HPV は子宮頸癌以外にも, 中咽頭癌や肛門癌, 陰茎癌などの原因となりますから, 男性にとっても他人事ではありません.
この為, オーストラリアでは 88%, 米国では 64% の男性が HPV ワクチンを接種しています.
然し, 日本では 「副反応」 がセンセーショナルに報道された事もあり, 国は定期接種を開始した 2 カ月後の 13 年 6 月に 「積極的勧奨」 を差し控えると発表しました.
以降約 9 年間, ワクチン接種は事実上凍結され, 接種率も 数 % と低迷を続けています.
然し, この 4 月から, 漸く積極的勧奨が再開され, 小学校 6 年 - 高校 1 年の女子生徒に通知が届く様になりました.
小学 6 年生での癌予防が広がる事を願っています. (引用終り)
Have a nice day!
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