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東京大学の秋光 信佳教授は, 明治薬科大学の長浜 正巳教授らと共同で, 癌細胞が抗癌剤の効き目を弱める仕組みの一端を解明したと言う.
薬の効果を高める治療法の開発などに繋がるとの事.
ｼｽﾌﾟﾗﾁﾝなどの抗癌剤は, 癌細胞の DNA を傷付ける事などによって癌細胞を死滅させる.
然し, 癌細胞は傷付いた DNA を修復して生き延びる仕組みを持っている.
この時, 蛋白質の設計図となる RNA (ﾘﾎﾞ核酸) が重要な役割を担っている.
研究ｸﾞﾙｰﾌﾟが抗癌剤を与えた癌細胞を調べた処, RNA の働きを保ち, 生存率を高める様に変化していたと言う.
傷付いた DNA を上手く修復し, 死滅を防いでいるとみられる.
DNA の複製が続くと, 癌細胞が生き残り易くなり, 抗癌剤の効き目は弱まってしまうが, 今後は, こうした変化を妨げる研究を進める計画との由.
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