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東北大学の正宗 淳教授らは, 京都大学などと共同で, 若くして発症する若年性の膵炎を引き起こす遺伝子の異常を発見したと言う.
膵臓で蛋白質の一つが働かなくなるとみられ, 今後, 治療法の開発などに繋げて行く予定との由.
膵炎は, 膵臓で炎症が続いて組織が壊れてしまう疾患で, 腹痛が続き, 進行すると糖尿病などを発症する事が多い.
多くは飲酒が引き金となる.
若年性の膵炎の多くは遺伝が原因とみられているが, 遺伝子が特定されていない場合もあったとの事.
患者の遺伝子を幅広く調べ, 膵臓などにある細胞の細胞膜でｶﾙｼｳﾑを通す蛋白質 「TRPV6」 の遺伝子異常を突き止める事が出来た.
20 歳以下で発症した人は, 一般の人の 100 倍の頻度でこの遺伝子に異常があった.
実験で, 遺伝子異常をもつ細胞にｶﾙｼｳﾑが流れ込まない事や, ﾏｳｽの膵炎が通常より悪化する事を確認している.
本日のｶｯﾄ写真提供 : 下平 宏氏 (ｺｱｼﾞｻｼの親子)
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