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京都大の井垣 達吏教授らは, 出来た直後の癌細胞が周囲の正常な細胞によって排除されるﾒｶﾆｽﾞﾑの解明に成功している.
遺伝子を改変したﾊｴで実験し, 癌細胞の排除に関わる遺伝子を突き止めたのである.
ﾋﾄの体も似た仕組みを持つと考えられ, 従来と異なる遣り方で癌を治療出来る可能性が出て来た事になる.
ﾊｴの組織やﾏｳｽの培養細胞を使う実験では, 既に, 初期の癌細胞が, 周囲の正常細胞によって排除される事が知られている.
ただ詳しい仕組みは不明だったと言う.
京大は, 約 7500 匹のｼｮｳｼﾞｮｳﾊﾞｴの様々な遺伝子を壊した後に, 目の組織に癌のもととなる細胞を入れ, どのﾊｴで癌が大きくなるかを調べている.
正常な細胞が持つ 「Sas」 と言う神経の成長に関わる蛋白質を作る遺伝子を壊すと, 癌細胞が排除されず, 癌になった.
その遺伝子を再び正常細胞に導入すると, 癌細胞の増殖を抑えたり, 細胞死を促したりした為, その遺伝子が癌細胞の排除を担う事が判明したと言う.
Have a nice weekend!
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