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腹部に出来た大動脈瘤は, 血管壁で脂肪細胞が増えると破裂し易くなる事を近畿大の財満 信宏准教授 (食品科学) のﾁｰﾑが解明している.
また, 動物実験で, ｴｲｺｻﾍﾟﾝﾀｴﾝ酸 (EPA) を豊富に含む魚油を与えると破裂ﾘｽｸが低下する事も判明している.
治療薬の開発や破裂の予防に役立つ可能性がある様だ.
腹部の大動脈が瘤状に大きくなると破裂し死亡する事があるが, これまで, 破裂に至るﾒｶﾆｽﾞﾑは解明されていなかったのである.
自覚症状が殆どなく偶然見付かる事も多く, 大きさによっては手術が必要になる.
ﾁｰﾑが, 大動脈瘤を人工的に起こしたﾗｯﾄを調べた処, 血管壁で脂肪細胞が出現.していた
中性脂肪を投与すると, 脂肪細胞が増加し, 破裂ﾘｽｸが 3 倍になったと言う.
一方, EPA を多く含んだ魚油を与えると, 脂肪細胞が減少し, 破裂ﾘｽｸも低下したのである.
実際に患者の血管壁を体外で観察すると, 脂肪細胞が多いほど大動脈瘤が大きかったとの事.
なかなか興味ある結果であるが, ｲﾜｼやｻﾝﾏ, ｱｼﾞ, ｻﾊﾞなど EPA や DHA を多く含む青味の魚はやはり健康に良いと言う事なのだ.
Have a nice weekend!
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