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緑茶やｺｰﾋｰの効用については, 本ﾌﾞﾛｸﾞでも何度か取り上げて来ている.
処で, 中川 恵一東京大学病院准教授が, 毎日曜日, 日経朝刊の 「がん社会を診る」 を連載している.
前回は 「緑茶･ｺｰﾋｰでがん予防」 と題して, 以下の意見を披歴している. (以下, 引用)
前回書きましたが 「抗癌ｻﾌﾟﾘﾒﾝﾄ」 は癌予防どころか, 癌を増やす場合もあり, お勧め出来ません.
然し, 緑茶を 1 日に 5 杯以上飲む女性では, 殆ど飲まない女性に比べ, 胃癌のﾘｽｸが約 3 割低い事が示されています.
男性でも緑茶を飲む頻度が高いほど, 進行した前立腺癌のﾘｽｸは低下する事が分っています.
ｺｰﾋｰはお茶以上に癌の予防に有効で, 肝臓, 大腸, 膵臓, 子宮体癌と言った, 緑茶が効果を示さない癌を予防する可能性があります.
例えば, 男性の場合, ｺｰﾋｰを 1 日 3 杯以上飲む人は, 膵臓癌に罹るﾘｽｸが 4 割も下がると言うﾃﾞｰﾀがあります.
肝臓癌の場合, ｺｰﾋｰを略毎日飲む人は, 男女ともﾘｽｸが約半分に減少しています.
特に, 1 日の摂取量が増えるほど癌の発生が低下し, 1 日 5 杯以上飲む人では, 肝臓癌の発生率は 4 分の 1 にまで低下していました.
肝臓癌の 9 割以上は, B 型か C 型のｳｲﾙｽ性肝炎が原因で発症します.
ｺｰﾋｰには炎症を和らげる作用があり, 肝炎の進行を抑える事で, 肝臓癌を予防するのではないかと考えられます.
ｺｰﾋｰに含まれるｸﾛﾛｹﾞﾝ酸などの 「抗酸化物質」 が, 肝臓の細胞の癌化を防いで呉れるとの報告もあります.
ｺｰﾋｰは膵臓, 大腸, 子宮体癌など, 糖尿病や肥満, 運動不足がﾘｽｸ要因となる癌を予防する事が分っています.
ｺｰﾋｰを飲むと, 運動したのと同様に糖の消費が進みます.
このため, 体内で血糖値を下げるﾎﾙﾓﾝの 「ｲﾝｽﾘﾝ」 を分泌する必要がなくなります.
一方, ｲﾝｽﾘﾝは糖尿病や運動不足が原因となる癌を増殖させる傾向がありますので, ｺｰﾋｰは癌と糖尿病の双方の予防に役立つ事になります.
厚生労働省の研究班の纏めでも, ｺｰﾋｰは, 肝臓癌を 「ほぼ確実に」 予防し, 大腸癌を予防する 「可能性あり」 と位置付けられています.
ｺｰﾋｰの有効性は次第に定説になりつつあります.
因みに, 癌予防の目的ではありませんが, 私はｺｰﾋｰが大好きで, 1 日に 5 杯はﾌﾞﾗｯｸで飲んでいます.
ただ, 胃酸の分泌を促す作用などもありますので, 飲み過ぎには注意しましょう.
以上であるが, 読者の皆さんは如何判断するだろうか?
所謂, ｻﾌﾟﾘﾒﾝﾄなどより, 癌の予防には良さそうな感じであるが, 如何判断するかは, 自分自身で決める問題である.
Have a nice day!
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