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4/1 付で, 藤田保健衛生大学学長に就いた星長 清隆氏が, 同大の入学式で 「患者さんに限りない愛を持って接し, 最高の医療を提供する」 事の大切さを, 新入生に語りかけたと言う. (4/9 付日経夕刊 「最前線 人」)
氏自身, 20 代からｶﾞﾑｼｬﾗに仕事に取り組んで来たと言う.
中学･高校時代に親しかった先輩が腎不全で亡くなった事がきっかけで, 臓器移植に興味を持ったそうだ.
幼児への移植では, 頻繁に点滴で水分補給する必要があるなど, 術後の手厚いｹｱが必要で, 1 週間自宅に帰れない事もしばしばだったと言う.
然し, 「医者が勉強出来るのは夜中」 と捉え, 週 3 回の当直で, 急変した患者や急患の治療に当り, ｽｷﾙを積み上げて来たらしい.
藤田保健衛生大学病院は病床数 1500 以上,
1 日平均外来患者数は約 2100 人を誇る中部地方の中核病院との事だが, 2009 年にそのﾄｯﾌﾟに就任.
以降, 最先端医療から終末期医療まで, 院長として, 総合病院としての力量を高める取り組みを続けた.
今度は, 医療現場から教育機関のﾄｯﾌﾟへと立場が変ったが, 自らが育んで来た 「究極の優しさを以って患者と接する喜び」 を, 医師を目指す若い学生たちに伝えて行きたいと言う.
私自身, 医療の一端に従事する者として, 「患者さんへの温かい思い遣りの心」 は医療の原点である, と日々感じてはいる.
然し, 「言うは易く, 行うは難し」 で, ﾏﾝﾈﾘｽﾞﾑに陥っていないか, 心を新たにした次第である.
「創意工夫」 の気持ちを失ってはいけないのだ.
Have a nice weekend!
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