「ストーカー事件」 考
2012-03-25


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ここ数日, 長崎で起こったストーカー殺人事件に関し, 千葉県警の 「職務怠慢」 とも言える, 対応の不手際が話題になっている.

警視庁の発表によると, 2011 年に全国の警察が扱ったストーカー被害は, 前年比 9.6% 減少したものの, 件数的には 1 万 4,618 件と, 4 年連続で 1 万 4 千件を超えていると言う.

「桶川ストーカー殺人事件」 を契機に 00 年施行された 「ストーカー規制法」 以降, 毎年の様にストーカー事件が世の中を騒がせて来たが, 絶対数がこれほど多いとは正直驚きである.

同法は規制行為を 「恋愛目的」 に限定していて, 恋愛感情の立証が難しい軽微な暴力や, 器物損壊の場合, 警察はストーカー被害としては扱わないとの事.

その様な背景から, 加害者側が短期間に過激化してしまう事が少なくない様だ.

この現状を多いとみるべきか? 少ないと考えるべきか? やはり, 「多い」 寧ろ, 「多過ぎる」 と考えるべきだろう.

この種の問題は, 「そもそも警察に相談し難く, 実際の被害規模は警察が把握している件数の 10 倍近いと考えるべき」 (常磐大大学院 諸沢 英道教授) との予測もある様だ.

異常事態と言っても過言ではないだろう.

所謂 DV (家庭内暴力) も昨年比 1.4% 増の 3 万 4,329 件に上っていると言う.

こちらは 01 年の DV 防止法施行以来, 最多記録だとの事.

被害者は 30 歳代が全体の 33.6% で最も多く, 20 - 40 代で 8 割近くを占めていると言う.

また, 本ブログでも何度が触れた 「児童虐待」 を取ってみると, 2010 年度の対応件数は 5 万 5,152 件であった.

何れも, 「男と女」 或いは 「親と子」 との関係が齎す事件である

1 年前の東日本大震災と原発事故以降, 人と人との 「絆」 が見直される様になった一方で, この様な現実もまた起っているのも事実なのである.

高度ストレス社会において, 鬱病など, 精神を病む人が増加傾向にある.

ストーカーも或る意味 「(捻れた) 精神の病」 であるから, 根は同じ処にある筈で, 残念乍ら, 今後も増え続けるものと考えられる.

Have a nice weekend!
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