企業は社員の「健康」・「幸せ」にもっと関心を!
2010-08-03


モンブラン GBU ジャパンのニック・ワディントン最高経営責任者が, 次の様なエッセイを寄せている (日経夕刊 2010-07-12 「Nippon ビジネス戦記」).

“私のオフィスは東京・半蔵門にあり、重要なランドマークの一つ、皇居に面している。

個人的に興味深いのは、世界有数のベスト・ジョギングコースでもあると言うことだ。 1 周およそ 5 km という適度な距離と幅、皇居をぐるりと取り囲む緑豊かなお堀、まさに最適な環境だ。

何よりも東京の中心に位置しており、多様な顔を持つ街と繋がっている面白さがある。 ショッピング街である銀座、丸の内のオフィス群、伝統的な神田。 施設では東京国立近代美術館や国立劇場、靖国神社、そして東京の国際性を象徴する英国大使館も近い。

昼時や夕方、沢山の人々がこの良さを満喫していることに最近気づいた。

彼らはランチタイムや夕方にジョガーに変身するのだが、その数はここ数年で 10 倍にも増えたようだ。

大都市の恩恵を享受でき、生活の質を高めていくことは素晴らしいと思う。

新たなビジネスも登場している。

例えば最近、半蔵門にあるエフエム東京のビルでは、これまでカフェだった地下のスペースをロッカーとシャワーを完備したジョガー用施設へと転換し、質の高いサービスを提供している。

ロンドンで働いていたころのオフィスにはシャワールームが完備されていた。 ロンドンにはハイドパークなど美しい公園があり、そこで多くの人が出勤前やランチタイム、勤務後にスポーツを楽しみ、会社のシャワーで汗を流す。 業種を問わず日常的な光景だ。

東京でも多くの企業が、社員の健康と幸せにより関心を払い、こうした社員のニーズに応えられるようになることを願う。”

海外ではワディントン氏が述べている様に, 以前より, 社員の健康管理にとても関心を払っている企業が少なくない. 社員が健康である事が業績の拡大に結び付く事を知っているからだ.

その意味では, 日本はまだまだ遅れていると思わざるを得ない.

例えば, 最近のランニングブームには目を見張るものがあり, 東京マラソンの出場権を得るには大変な倍率に勝ち抜かねばならない.

然し, 定時後, スポーツを愛好する社員のためにロッカーやシャワーをオフィスに完備する会社など極めて稀である. ましてや, オフィスの一角にジムを設けている会社など, 恐らく皆無に近いのではないだろうか. 勿論, 日本の土地代の高さを初め, 海外との社会環境・経済環境の違いがあり, 止むを得ない局面はあるのだが.

とは言え, 遅ればせながら, 社員の心身の健康管理を積極的に行う事は, 会社にとって決してマイナスにはならない事を, 日本の企業も認識し始めているのは喜ばしい事である.
-----------------------------------------------------------
はり・きゅう・マッサージ トミイ
[URL]
(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)
心や身体に関する悩み事など, お気軽にご相談下さい.
E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp
English speaking clients are welcomed!
[コラム]

コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット