貝原 益軒の 『養生訓』 を読む (8)
2010-03-25


華佗 (カダ) が言に, 人の身は労働すべし. 労働すれば殺気消えて, 血脈流通すといへり. およそ人の身, 慾を少なくし, 時々身を動かし, 手足を働かし, 歩行して久しく一所に安住せざれば, 血気巡りて滞らず. 養生の要務なり. 日々かくのごとくすべし. 呂氏春秋曰, 流水不腐, 戸枢不螻, 動也. 形気亦然 (リュウスイハクサラズ コスウムシバマザルハ ウゴケバナリ ケイキモマタシカリ). いふ意は, 流水は腐らず, 溜まり水は腐る. から戸の軸の下のくるるは虫くはず. 此二のものは常にうごく故, わざはひなし. 人の身も亦かくの如し. 一所に久しく安坐してうごかざれば, 飲食とどこほり, 気血巡らずして病を生ず. 食後に臥すと. 昼臥すと, 尤禁ずべし. 夜も飲食の消化せざる内に早く臥せば, 気をふさぎ病を生ず. 是養生の道に於いて尤いむべし. (巻第二 3)

華佗とは古代中国後漢時代, 2 - 3 世紀頃の名医の一人である.

ここで言う殺気とは, 穀物による気を意味すると伊藤友信先生は注釈している.

この健康小話で何度か紹介しているが, 農作業に勤しんで, 日々身体を動かしている農村の人には健康で長寿の人が多い様である.

また, 働き盛りのサラリーマンが遅く帰宅し, 食事を摂って直ぐ, ベッドに横になって眠りに就くのは, メタボリックシンドロームの原因と言われて久しい.

現代人の多くは夜型の生活パターンで, 運動不足にも陥っている.

規則的な生活と適度の運動が如何に健康の維持向上に必要か貝原益軒は熟知していたのである.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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