善玉菌と免疫能
2010-02-08


人間の腸内には多くの細菌が棲み付いている.

その中には生きて行く上で不可欠な善玉細菌もいれば、色々な害を及ぼす悪玉細菌もいる.

私たちは様々な病原菌やウィルス等の攻撃から身を守るために, 抗生物質などの薬剤を次々と開発して来た.

が, 病原菌やウィルスは生き延びるために, 次第にこれら薬剤に対する耐性を獲得する様になり、さらに新しい薬剤の開発を余儀なくされている.

さは然り乍ら, 人類の長い歴史の中で, 私たちが病原菌などの外敵と戦ってこられたのは, これら薬剤のお蔭でもあるが, 実は腸内に生育するビフィズス菌を初めとする善玉菌によって自らの免疫能を高めているからでもある.

然し, 残念なことに, 高齢になるに連れ, これら善玉菌は数量が減少して行き, 充分な効果を発揮出来なくなったり, 悪玉菌にとって変ったりするのである.

そうなると脹の機能が低下し, 便が臭ったりするので, 便の臭いで自らの免疫能の状態を確認する事ができる.

では, 衰えた免疫能を高めるには如何すればよいか.

それには生きた善玉菌であるヨーグルトを摂るか, 善玉菌の餌となる食物繊維を沢山食べる様に心掛けると良い.

按摩・マッサージ・指圧, 鍼, 灸などの東洋医学も, 免疫能の強化に有用である事は言うまでもない.

日々の健康の維持・増進に積極的に活用して戴きたい. 未病を治す, のが東洋医学の原点である.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)
[コラム]

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